行動遺伝学の本を数冊読む。
この数冊読む限りでは、遺伝の影響は環境の総和に近いほどある。
少なくても、人格的にも精神障害的にも認められる部分は、
かなり多くなってきているらしい。


私見だがひきこもりやニート不登校など治療対象にはなるが、
精神障害ではない状態に対しては、環境によってしか今のところ説明ができない。
いくつかの精神障害では器質性であることがわかっているが、
どの程度遺伝が関与しているかは、確かではない。
しかし、行動遺伝学の昨今の成果を見る限りでは、
今後こうした理解が全く変質するのではないか、と思わせる。
恐らく今後半世紀ほどで、人間の行動や総体に対する
理解や認識はかなり変質するのではないだろうか。


特に、人格レベルでの物理的療法をも思い起こさせる
その可能性には、賛否あれ注目するべきだと思う。