ここで一つ問題です。
あなたのあらゆる行動の元になるのが、
ある刺激だとしましょう。
たとえば目の前にある風景だったり、
うるさい騒音だったり、はらぺこの欲求だったり。
それらは神経を伝わって脳の神経回路に到達します。
さらに、脳内でその刺激が別の神経への刺激となって、
連鎖的な反応が起こり、最終的にまた神経を伝って、
今度はあなたの筋肉への反応として現れます。
つまり、
外界の刺激→筋肉への刺激→神経への刺激→神経への刺激→(中略)
→神経への刺激→筋肉への命令(すなわち、反応)


もちろん、あなたの腕には神経が伝わっているわけです。
痛覚とか暑さや冷たさを感じる神経が。
それが脳内のシナプス神経細胞に働きをかけて、
その繰り返しの後にまた筋肉への命令となってくる……と。



さて、ではあなたの意識は?
神経への刺激のどこにあなたの意識、
考えが入り込む余地があるのでしょうか。
神経伝達のどこで、意識へと作用するのでしょう。
また、意識というものが介在するなら
どこで意識は神経回路へと働きかけを行っているのでしょうか。



これを突き詰めたのが、まぁ……行動分析学になるわけです。
厳密には、もうちょっと違うのですけれど。