物事を単純化する、というのは人間の持つ本質である。
人間の記憶は、写実的よりも象徴的であり、
想起に付随される感情や、それまでの経験により、
容易に諸々の推測・判断は誤りうるのだ。


それゆえ、いくつかの基本的な思考形式を身に付けるのが、
様々な情報が渦巻く現代社会で生きるうえで、有効だと思われる。


・2つの言説 仮説AとBがある。
Aが不適切であるとされても、それはBの適切さを保証しない。


・2重基準 仮説AとBがある。
AとBを、別々の基準でもって判断しようとする。
対比させるならば同じ基準を用いたほうが良い。


・中間 仮説AとBがある。
AとBは、両方とも同じ程度正しくない時がある。